賃貸オーナーさんが悩まされる苦情の事例とその対策

賃貸のオーナーは、安定的な収入を得られることから副収入の一環として選ばれることが多くなっています。
そこでやはり気がかりになってくるのが、苦情について。
賃貸を経営していると様々な問題にぶつかりますが、その中でも苦情への対応はかなりグレーな所もあり、対応が難しい部分です。
そこで今回は、賃貸オーナーさんがよく悩まされる苦情の事例や対策をご紹介します。
安心して経営に臨めるように、事前に確認しておきましょう。

 

□賃貸オーナーさんが悩まされるよくある苦情5選

 

賃貸オーナーさんが悩まされる苦情には、以下の5つがよく挙げられます。

・騒音
・設備不良
・水漏れ
・悪臭
・共用設備でのマナー

ここではそれぞれの実態や対応方法について解説します。

 

*騒音の苦情

 

「上の階の人の足音がうるさい」「ペットの鳴き声がうるさくて眠れない」
などなど、集合住宅であるアパートやマンションの賃貸では、騒音の苦情がつきものです。
しかし、不快と感じる騒音の基準は人それぞれのため、最も対応が難しい苦情だといわれることがあります。

そのような時は、客観的な数値で状況を確認することが有効です。
数値的な騒音のレベルはある程度決まっているので、価値観の差をなくすことが叶います。

計測した騒音のレベルが明らかに常識を超えている場合には、騒音を発生させている入居者に対して個別に注意しましょう。
生活音の範囲内である場合には、入居者全体に向けて生活音への配慮を求める旨を記載したチラシを配る方法がおすすめです。

それでも騒音が改善されず、他の入居者に迷惑をかけている場合には、契約内容をもとに退去勧告を通達することもできます。
ただ騒音の苦情への対応は総じて難しい部分がありますので、管理会社と相談しながら進めるようにしましょう。

 

*設備不良の苦情

 

水道管・ガス・エアコンなど、備え付けの設備に不良が生じることでの苦情もよくあります。
まずこれらが起きた時に大切なのは、状況確認と判断です。

・緊急度
・対応の可否
・費用の請求先

これら3つをしっかり確認してから対応しましょう。
ガス漏れや水漏れであれば、かなり緊急度が高いので早急な対応が必要です。
緊急連絡先の紹介・修理業者の手配・仮住まいの手配などをしましょう。

しかし、中にはそもそも大家さんの対応範囲外の設備不良の場合があります。
例えば、備え付けではないエアコンが壊れた場合です。
このような場合は、修理業者の紹介はできてもそれ以上は大家さんの対応する範疇ではありません。

また「ペットが壁紙を破った」といった明らかに入居者に過失がある場合は、もはや苦情ではなく、入居者の責任問題となります。
設備不良のクレームでは、対応の可否の境界を明らかにしておくことが大切です。

 

*水漏れの苦情

 

「上の階から水漏れしてくる」「雨漏りしている」
といった水漏れの苦情は、対応が遅れると建物全体の損傷へとつながります。
まずは緊急対応可能な水道業者へ連絡し、必要であれば仮住まいを手配しなければなりません。
床やクロスを張り替える必要が生じることもあるため、事前にすぐ対応できるよう準備しておくことが求められます。

 

*悪臭の苦情

 

「隣の部屋がベランダに置いたゴミから臭ってくる」「タバコが臭い」
というように、賃貸のオーナーをしていると悪臭の苦情が寄せられることもあります。

こちらは騒音の苦情の時と同じように、悪臭の基準が人ぞれぞれなので対応が難しい部分です。
ただ、管理規約で禁じていることが原因での苦情であれば、はっきり改善を求められます。
例えば、ベランダでの喫煙を禁止している場合です。

ゴミ屋敷のようになってしまっている場合には、清掃業者を紹介して悪臭を改善してもらわなければなりません。
可能な限り早く改善できるよう心がけましょう。

 

*共用設備での苦情

 

ゴミ捨て場・駐車場・エントランス・廊下などの共用設備で、
「ルール通りにゴミを出さない」「玄関前の廊下に荷物が置かれている」
といった様々な苦情が寄せられることもあります。

このような苦情の原因は、管理規約に違反していることがほとんどですので、それ相応の対応ができます。
まずは全体に向けてマナーの遵守を周知しましょう。
それでも改善されない場合は、個別に注意する方法が有効です。

 

□オーナーさんがするべき苦情対策

 

ここまで賃貸オーナーさんに寄せられる様々な苦情や対策を解説しましたが、苦情を対策する方法として一貫して事前にやっておくべきことがあります。
それが以下の3つです。

・対応の可否の境界線を明確に
・メンテナンスはこまめに
・契約書に苦情対策につながる文言を明記
・悪質なクレームには法的対処も検討
・外部サービスを視野に

特に苦情の対応では、対応の可否の線引きが難しいことがあります。
入居者の生活を守ることはオーナーの責務ですが、対応できる範囲は決めておくことが大切です。
そしてそれはしっかり契約書に明記しておきましょう。

また、ここまでご覧いただいたように、賃貸のオーナーは他にも業務があるなかで苦情が多く寄せられてくることがあります。
外部のサービスを上手に活用して、なるべく負担を軽減させることも視野に入れましょう。
管理会社に経営を任せてしまえば、雑務をせずに家賃収入だけ得ることも可能です。
ご興味のある方はぜひ当社にてお問い合わせください。

 

□まとめ

 

賃貸のオーナーでよくある苦情は、対応が難しいものが数多くあります。
これらの苦情を大きくしないためには、事前の対策と状況判断が大切です。
とはいっても、数多くの苦情によって疲弊してしまうオーナーが出てきてしまうのも隠せない事実。
「あまり管理に時間が割けない」「雑務はせずに副収入だけ得たい」という場合は、当社でも実施している管理委託を視野に賃貸オーナーを検討してみてください。
ご連絡をお待ちしております。

※こちらは2023年1月5日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。

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※こちらは2022年12月8日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。

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