生活音は苦情に発展する?トラブルを避ける対処法とは?

「生活音が苦情になることはあるのだろうか」、「騒音規制法とは何だろう」、「いざ生活音がトラブルになったらどう対処すればよいのだろう」とお悩みの方はいませんでしょうか。
生活音はどこからが苦情になるのか分かりにくく、難しい問題です。
そこで今回は、生活音が苦情やトラブルになることについて紹介します。

 

□生活音が苦情になるケースとは

近年、地方公共団体への苦情は増加しており、公害等調整委員会年次報告によると、そのほとんどが騒音問題にあるようです。

その中でも東京都のように都心部では騒音問題が起きやすいです。
この理由は、ご近所づきあいが不足していることにあるようです。

1999年のNHKのアンケートによると、統計上、ご近所づきあいを心がけていると答えた割合が最も高かった島根県と最も低かった東京都で比較すると、人口1万人あたりの騒音苦情件数は、東京都のほうが約8倍も多いのです。

では、どのような音が騒音被害として多いのでしょうか。
2015年に実施された「SUUMO 近隣トラブルに関する調査」によると、近隣住民が発する音として、上位3位は順に「子どもを叱りつける親の声」、「子どもの騒がしい声」、「子どもの泣き声」となりました。

部屋で走り回る子供の声もそうですが、それを注意する親の声の方が迷惑ととらえる声が多いです。
上位3位外でも、マンションなどでは食器の落下音、腰掛の移動音なども下層階への騒音につながります。

 

□騒音規制法と騒音の測定について

音というと、どこからが迷惑に値するのか判断が難しいと考える方も多いでしょう。
しかし、音は騒音規制法という法律によって、環境ごとに適正な値を環境省が定めています。

具体的には、専ら住宅用の地域では、昼は55 dB以下、夜は45 dB以下、専ら住宅用で2車線以上の道路に面する地域では、昼60 dB以下、夜は55 dB以下、主に住宅用の地域では、昼は55 dB以下、夜は45 dB以下と決まっています。

実際の騒音レベルはどのくらいなのでしょうか。
日常生活で40〜60dB程度は、快適に過ごせるレベルと言われています。
犬の鳴き声や大声は90dbで非常にうるさい、ピアノなどの楽器音は80dbで非常にうるさい、掃除機を掛けている音は70dbでうるさいと感じる音です。
これらの音は、時間や場所によっては、十分騒音問題に繋がるでしょう。

自分たちがどれくらいの音を出しているのか知っておきたい方もいらっしゃると思います。
騒音計を使う場合、専用機器をレンタルするか、スマホアプリを使うかの2種類があります。

最初に大まかに知りたい場合でしたら、スマホのアプリで問題ないでしょう。
さらに精密に測定し、記録したい場合などはレンタルも視野に入れるとよいです。
測定するときは、壁や床から一定距離離さないと正しい値にならないこともあるので、注意が必要です。

 

□生活音がトラブルになった時の対処法とは

騒音トラブルは、普通に生活しているだけで加害者にも被害者にもなりえます。
トラブルの対処は、事前にも事後にも行えます。

まず、事前にトラブルを防ぐ場合です。
この時大切なのは、部屋を俯瞰的な視点で選ぶことです。
自分の入居する部屋だけでなく、図面を見て、隣の間取りがどうなっているのか確認しましょう。

例えば、隣の家のリビングルームが自分の家の寝室の隣にあるとします。
自分が寝ている時に、テレビを見ていたらうるさくて寝られないでしょう。
また、図面を見れば、間取りだけでなく、壁の構造や厚さなどもわかる可能性があります。

次に、起こってしまったトラブルへの対処です。
入居時に騒音トラブルにあったら、賃貸の場合は管理会社に、大家さんが自分で管理している物件なら大家さんにコンタクトすると良いでしょう。

マンションの場合、上下左右の部屋などが発生源ではない場合もあります。
どこから発生しているのか、他にも被害にあっている人はいないのか、などを確認しましょう。

これを確認せずに話し合いをすると、感情的になってしまうこともあります。
結局は、騒音トラブルも人間関係の問題に着地します。

そのため、1番の解決法は人間関係をよくするところにあります。
上記の島根と東京の例でもあるように、日ごろから挨拶をすることで良い関係性を築くことでトラブルも避けられるでしょう。
具体的には、防災訓練などのイベントに参加するとよいでしょう。

これらに参加すると、住民と仲良くなるきっかけにもなります。
ある程度顔見知りになっておけば、いざというときに相談できますし、相手の顔を知ることで、生活音がトラブルに発展することも少なくなるそうです。

 

□まとめ

今回は、生活音が苦情やトラブルになることとその対処について紹介しました。
生活音等のトラブルは人間関係に起因することが多いです。
騒音問題や近隣トラブルは、大家さんが直接対応すると大変なものです。
是非当社のような不動産管理会社に管理を頼まれることをお勧めいたします。

 

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※こちらは2021年11月9日時点での情報です。内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。

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